おお、ここまで書いたのにまだ初日か。
豪速球を投げる野球漫画で、豪速球がピッチャーの手から離れてキャッチャーミットに入る間に
ものすごくコマや人の気持ちが描写される、あれね。
一瞬なのに、そんなに人の気持ちが動くかーってやつ。
流れ星を何度も見たけど、消える前に3つも願い事をつぶやくのは無理!「あっ」で終わる。

そんなことはどうでもいい。話を進める。

初めての山小屋。「おおー。じめじめして思った以上に、じめじめして薄暗いぞ」とにかくじめじめしてるぞ。
そんな気持ちもつかの間。環境には順応するのだ。
マットを広げてザックの中のものを取り出し整理。ランタンに明かりを灯し、着替えたら落ち着いた。
人間、畳み一畳あれば十分というのは今回の宿でも感じた。
起きて半畳、寝て一畳だ。正確にはこの山小屋のスペースは縦2/3畳くらいだ。

あちらこちらで食事の用意がはじまった。僕もストーブに水をかけカップラーメンを取り出す。
今回の縦走はほぼ食事はカップラーメン。カップヌードルを4つとアルファ米のチキンライスひとつ。
なんともわびしい準備だろうか。こんなに食べ物が恋しくなるのだったらもう少しいいものを持ってくれば良かった。
まわりでは野菜を持ってきてちゃんと料理をする人、チーズやハムを持ってきてる人、パスタを茹でてる人もいた。
みんなすごい!ちゃんとしてるんだ。
おやじさんパーティーはおいしそうなつまみで焼酎を飲んでいる。重いのに持ってきたんだ。

ザックの軽量化を追求しカップヌードルなど乾燥ものばかり持ってきたが、逆にこれは素人くさかった。
重くても持ってくるんだよ。うん、こういうときにちゃんとしてるのってかっこいいわ。
今度から僕ももうすこししっかり準備して来よう、とコッヘルに入ったカップヌードルを見ながら思う。

午後5時を回ったあたりから小屋の中はだんだん静かになる。
明かりのない山小屋の中は、まだ日没前なのに10時くらいの雰囲気だ。
6時をまわったあたりから寝る人も出てきた。7時くらいには明かりも消えほとんどの人が寝てしまった。
そんな中、いつまでもくだらないひとり言をしゃべり続けるおじさんがいてウザかった。

うとうとしてきた時、突然若い男性が入ってきて自分たちのパーティーを入れさせてほしいと言ってきた。
なんでも大学の登山部らしく、部員の女の子の足が遅く今までかかったとのことで、かなり衰弱している様子だった。
今でもかなりぎちぎち状態だったが、テントを張る場所もなく小屋に入れないと大変なので、みんな詰めてスペースを作った。
これで、縦2/3畳がさらに半畳以下になった。それでもまだ横になれるだけマシだろう。
酔っぱらいのおじさんがしきりに何もしないから自分の横に来いと言っていた。能天気なおやじだ。
こうして山小屋の夜は更けていった。

縦走二日目につづく〜。
写真はiPhone4sで撮影したもの。新高塚小屋での他のパーティーの食事風景。
暗くてブレてる。フラッシュ使うとしらじしいので仕方ないか。

Posted by:rolleinar

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